重伝建地区

一度は見たい重伝建



重伝建地区とは?
正式に重要伝統建造物群保存地区制度といい、城下町や宿場町といった全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存を図るための制度です。
重伝建制度は建造物の群としての保存状態を重視したもので、群全体が意匠的に優れている、あるいは旧来の地割や景観をよく保存していることが選定条件となります。建造物における重要文化財が基本的に構造物単体を対象とするのとは対照的です。
重伝建地区に指定されると、地区内の建築物の修理や修景事業などに対して補助金や税制優遇措置を受けることができます。古い建物の維持にはお金がかかりますし、古い建物が纏まって残っているエリアの多くは交通不便で、財政の厳しい自治体に属していることも多いため、文化財保護の観点から非常に重要な制度です。
参考 伝統建造物群保存地区(文化庁)



重伝建の楽しみ方
重伝建の一番の魅力は、やっぱり歴史的景観が町丸ごとで残されていること。のんびり散策するにはぴったりです。そして町が丸ごと昔の形をしていて、暮らしの地域差や成り立ちがそのまま景観に現れるので、街ごとのちょっとした違いを探して歩くのもまた楽しいでしょう。

また、重伝建はまず市町村が“伝統的建造物群保存地区”を決定し、保存条例に基づき地区内の保存活用計画を策定したうえで、国に選定を申し出る過程を踏まなければなりません。この過程で住民の保存への理解が不可欠なので、重伝建に選定された地区の住民の多くは地元の景観に誇りを持っていますし、保存にも熱心です。だから町も奇麗にされていて気持ちがいいし、話しかけるといろいろ教えてくださることも多いので、コミュニケーションも楽しめます。

それから、重伝建は明治時代に鉄道網が広がった際に沿線から外れるなど、交通が不便だったために再開発の波が来なかった地区が多いです。重伝建地区しか観光資源がない町だってあります。今まで目を向けなかった町に足を運ぶ動機付けにもなるんじゃないでしょうか。
日本はだいたいどこに行っても治安はいいし飯がおいしいので、なんだかんだ楽しめます。

注意点としては、重伝建地区はあくまでも現役の住宅街ですから、住民の方の迷惑になる行為は避けましょう。地区住民が町に誇りを持っているといっても、あくまで景観の保全に熱心なのであって、観光地化に前向きだとは限りません。
住民が居住することで、家が手入れされて、街並みが残されているのですから、まずは住民に感謝する気持ちが大切です。



重伝建リスト
ちょっとずつ訪問して記事を増やしていこうと思いますが、いかんせん辺鄙なところばっかりですし、趣味も多いので思うようには訪問できません。ここで紹介するものでもないかもしれませんが、閑古鳥交通社(外部サイト)さんが素晴らしい情報量を誇っておりますので、もっと知りたいという方はそちらをどうぞ。私は公開数は少ないですが、豊富な写真量で差別化したい…ところです。
いつの日かは全制覇したいものです。道のりは長い。

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