青鬼集落は、スキーや避暑地として知られる白馬村の北東端、岩手山の山腹に位置する山村集落です。
標高750m付近に11件の民家が軒を連ねる小規模な集落。全戸が茅葺(鉄板被覆)の大型建築で、形状がほぼ統一されています。白馬のようなリゾート地でありながらアクセスの悪さゆえか開発を免れており、このような統一された家並みは非常に貴重な光景です。
集落の東側には棚田が広がります。石垣づくりの立派なもので、『日本の棚田100選』にも選ばれています。晩春の朝には雄大な白馬連峰を背後に、朝焼けのシーンを見ようとカメラマンが多く集まるみたいですね。
この集落の名の由来ともなった、お善鬼様伝説というものがあります。
岩手山の東には戸隠村、鬼無里村があります。昔、鬼の居ない鬼無里村に鬼のような大男がやってきて村人たちを苦していたため、村人はこの大男を岩手山の底なし穴に閉じ込めたそうです。その後一人の旅人が青鬼集落を訪れた際に戸隠に鬼のような大男が来て村人を助けて喜ばれていると伝えたことから、穴を通じ戸隠の下を通ったときに魂が入れ替わったのだろうと思い、この鬼のような大男をお善鬼様としてあがめる様になったとのことです。
訪問時は正月飾りが残っていました。
アクセス
JR大糸線 信濃森上駅より徒歩50分
駐車場有(500円)
その際に伺った話だと、冬季の青鬼集落の定住人口はゼロで、大半の住民は麓との2拠点生活をしているようです。
出典
文化庁
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/pdf/r1392257_039.pdf
ガーデンプラネット
https://www.garden-plat.net/matinami/twon/twon33.html
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