【女子革靴図鑑】
J.M.WESTON


リンクコーデにもおすすめ


こんにちは、桜木です。
今回はフランスを代表する高級靴ブランド、J.M.WESTONのウィメンズモデルを紹介します。



J.M.WESTONとは……
フランスを代表する高級靴ブランド。1891年にエドゥアール・ブランシャール氏がリモージュで創業した創業したシューズメーカー「ブランシャール社」を前身としています。1922年にはパリに初となる直営店を構え、その際に「J.M.WESTON」に改名しています。
日本においてはゴルフや、シグニチャーローファーといったカジュアルモデルが大変人気です。特定のカジュアルモデルが突出して人気という構図は、同じフランスのParabootと重なるところがありますね。




デル紹介

ウエストンのウィメンズは、メンズの定番モデルをそのまま小さくしたものと、ヒールのある正統派ウィメンズ靴の2系統があります。

メンズでも定番のエプロンダービー“ロジェ”をそのまま小さくしたペア。バイリクエストと思われる、ブラウン基調の3カラーコンビも可愛らしくて素敵です。
ウエストンのバイリクエストはステッチの色まで指定できるようで、このペアはダークブラウンにホワイトのステッチが良いアクセントになっていますね。

こちらも定番の“ゴルフ”をそのまま小さくしたペア。
いかにもメンズ靴なスタイルですが、履き口をやや広めにとるだけでフェミニンな雰囲気が漂っています。

こちらはレディスらしさ満開のミドルヒールスタイル。ヒールのあるモデルは旧ロゴではよく見かけますが、現行でも取り扱いがあるのかはわかりません。
上質なレザーで作られたヒールありの革靴は扱っているブランドも少なく、主要なシューズブランドではカルミナとこのウエストンくらいかと思います。バインダーカーフやパテントでよければチャーチも選択肢になります。
ヒールは全周をそのまま積み上げていて、特に後姿は力強いイメージです。カルミナの華奢な雰囲気とは対照的ですね。
やはりいい革を使っているだけあって光沢が上品です。

こちらはシグニチャーローファーをそのままミドルヒールにしたようなスタイル。
5センチはある高めのヒールですが、こちらもヒールが太いので安定感もしっかりあります。ヒールのある靴はスタイルをよく見せる効果もありますし、普段履かない方もこのあたりの靴から是非とも挑戦していいただきたいところです。



エストンの魅力

ウィメンズ・メンズの“ロジェ”
同じモデルでメンズ・ウィメンズがあり、かつサイズ展開が豊富というのが何よりの魅力だと思います。高級靴が男女とも同じモデルで買える、というのは特に革靴愛好家のカップルには嬉しいのではないでしょうか。180ローファーあたりでリンクコーデにしておられる方もたまに見かけます。
ウィメンズ・メンズの“ゴルフ”、UK2.5とUK9
サイズ展開も、小さいほうがUK2から既成で展開されており、21cmの方でも安心です(店頭で取り扱っているのかは不明)。写真はUK2.5とUK9の並びですが、親子並みの差ですね。大きい方はさらにUK15くらいまであると思いますので、人間の体格は本当に多種多様だと思い知らされます。
バイリクエスト品と思われるクロコダイルとスエードのコンビシューズ
あとは定期的にパターンオーダーのイベントをやっており、アッパーの種類を自由に選択できるのも魅力。定価から約1.5倍と値段は張りますが、一流の技術と素材で自分好みの靴がオーダーできるということであれば、許容できる価格ではないでしょうか。



イズ感

ウエストンはメンズでもサイズ合わせが難しいブランドです。どのモデルも同じUK表記なのに、モデルによってサイズ感が大きく異なるので試着して購入するのが無難だと思います。
ウィメンズの場合、ノーマルなウィズはCウィズです。


個人的な見解では、
・180ローファー  UKー1
・641ゴルフ    UKー0.5
・その他のモデル  UK表記通り
・ヒールあり    +0.5
・ウィズがD/E   ー0.5

で換算するとなんかいい感じになるイメージです。
ご自身のサイズがUK4だとすれば、180ローファーならUK3、かつヒールがあったらUK3.5、みたいな感じです。

ネットで購入する際は参考にしてください。



手方法

ウエストンは2012年からウィメンズの日本国内展開を開始していて、東京・大阪の路面店と、御殿場のアウトレットでは店頭での購入ができます。
あとはトゥモローランドが別注で出していたこともあったような。トゥモローランドはメンズのウエストンなら常に置いてあるイメージですが、レディスもたまに出しています。

オーダー会での発注という手もあります。有力な百貨店やテナントモール、あとはトゥモローランドで不定期に開催されています。高額なアップチャージが乗るので高いんですが、その代わりサイズやアッパー素材の選択は自由です。
オーダー会もやっぱり東京・大阪が中心ですが、2016年には札幌・名古屋・福岡で開催された実績もあるので、地方在住の方にもチャンスはあるかもしれません。

ちなみに、ウエストンのウィメンズ、特に180ローファーはメルカリで結構投げ売りされている傾向にあるので、中古に抵抗がなくてかつサイズ感をつかめている方はぜひネットでどうぞ。
多分3万くらいで綺麗なのが買えると思います。



すび

ウエストンは伝統のある古いメーカーですが、一方で独立系革靴メーカーではおそらく唯一パリのオートクチュールにも出展しているだけあって、デザイン面でも新たな発見を靴愛好家に与えてくれます。
また他の大御所メーカーと異なってパターンオーダーの機会が豊富に用意されているので、人と違った可愛らしい靴を手に入れることもできます。
革靴を用いて自分らしさを表現したい、あるいはペアでリンクコーデを組んで楽しみたいような方にはぴったりのブランドではないでしょうか。




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