【銘靴図鑑】CHURCHS
× DSMG BURWOOD MET


タータンにスタッズという豪華仕様



2018年11月に発売された、チャーチのドーバーストリートマーケットギンザ(DSMG)限定モデル。プレス記事でその存在は知っていたのですが、かなり特異なモデルにもかかわらず紹介記事も中古流通もさっぱり見つからず、本当に存在しているのか訝しんでいたモデルでもあります。

が、先日新古品を中古屋で発見。サイズもよく、新品の半額程度だったのでもちろん購入しました。ということで、恐らくネットの海で初となる紹介記事を書いています。




一目でわかるこの派手さ。コラボの考案者が紳士靴界隈の人間ではないことは言うまでもありません。
というのも、DSMGはコムデギャルソン創始者の川久保玲氏が主宰するコンセプトストアだそうで、テナントはデザイナーズブランドが中心の施設。チャーチも今やPRADA傘下ですから、実質的にブランド資本とデザイナーのコラボといったところですね。
モデルはBURWOOD MET、カラーはBLUE、マテリアルはTARTAN POLISHED FUMEとされています。私にはアッパーのカラーが青だとはとても思えません。
インソールにはDSMGの文字はなく、ごく普通の5都市ロゴ。
チャーチは英国の老舗ではありますが、今や有力ブランド資本であるPRADAの傘下とあって斬新なスタイルにも果敢に挑戦しています。そんなわけで、スタッズ付きのモデルもタータンチェックのモデルも定番として確立されています。定番同士を掛け合わせたら、よほどミスらない限りまあまあいいものができるだろうというのがこのモデルの趣旨でしょう。



右はレディースのバーウッド
チェックは色は違えどチャーチでおなじみのパターン。“プラダチェック”とでも言いましょうか。DSMGの方はチェックの中心がずれてますけどね。流石に適当にパターンを起こしたとも思えないので、意図的にずらしているんだと思います。
過装飾な仕様ではありますが、チェックのカラーがかなり落ち着いているので、全体像で見ると意外と使いやすそうな印象。暗所で見るとほぼ黒です。逆にギャルソンファンはこの程度の派手さで満足なんでしょうか。もっと派手な方がいいんじゃないの?(偏見かな)
光を当てるとパーフォレーションに沿って並べられたスタッズが輝いて綺麗です。
ソールはもちろんごついラバーソール。SHANGHAIなんかでおなじみのCHURCH CO刻印のものです。デザイナーズブランドの革靴は大概ラバーソールなので、これは予想通り。
横顔です。バインダーカーフのつるつる感も相まってボリュームもあり、ハイブラ固めコーデの足元を担うにはいいモデルではないでしょうか。
同じサイズの純正のバーウッドスタッズと比較しても、なんかデカい気がします。
ちなみに、これで私物のバーウッドスタッズは3足目。私はバーウッドスタッズが大好きなんですが、そうはいっても癖の強いモデルなのでコーデが無尽蔵に浮かんでくるわけでもありません。正直コーデには悩んでいるところです。
こう見ても、やっぱりDSMG別注はデカいような…。



(余談)
先述のとおりドDSMGはデザイナーズブランド中心のコンセプトストアなのですが、なかでもBalenciagaやcolorといった若年層向けブランドで固めているような印象の施設です。そこで10万円のチャーチですよ。ちゃんと売れたのかなぁ。

検索した限りでは2018年の1度きりで、以降はコラボの話もないみたいですから推して知るべしでしょうか。うまくやればメンズ版『CHURCH'S X noir kei ninomiya』の立ち位置を狙えそうなので、頑張ってほしいところではあるのですけどね。



出典
FASHION PRESS
https://www.fashion-press.net/news/44932




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